北朝鮮核実験場 西側坑道付近に道路完成 新たに2つの建物建設

アメリカの研究グループは、北朝鮮北東部の核実験場の衛星写真を分析した結果、西側の坑道付近に道路が完成し新たに2つの建物が建設されているのを確認したと発表しました。研究グループは核実験の能力の増強に向けた動きの可能性があると指摘しています。

アメリカのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所は4日、北朝鮮北東部プンゲリ(豊渓里)の核実験場を先月21日に撮影した衛星写真の分析結果を公表しました。

それによりますと、7回目の核実験に向け準備が整っているとされる南側の坑道付近では、核実験が差し迫っていることを示す兆候は見られなかったということです。

一方で、これとは別に、5年前に閉鎖された西側の坑道付近では、坑道に通じる道路が完成していたほか、新たに2つの建物が建設されているのが確認されたということです。

研究グループは「新たな建物は閉鎖した坑道を復旧させるための作業が再開される可能性があることを示している」として、核実験の能力の増強に向けた動きである可能性を指摘しました。