中ロ外相 会談で結束強調 上海協力機構の外相会議を前に

中国とロシアが主導する枠組み、上海協力機構の外相会議が、5日にインドで開かれます。会議に先立ち、中国とロシアの外相が会談して結束を強調し、ウクライナ侵攻をめぐって欧米などがロシアへの経済制裁を強める中、どのような議論が行われるか注目されます。

中国とロシアが主導する安全保障や経済協力の枠組み、上海協力機構の外相会議は5日に議長国インドにある南部ゴア州で開かれます。

会議に先立って、4日に中国の秦剛外相とロシアのラブロフ外相が会談を行い、ロシア外務省によりますと、両外相は結束を強調し、ウクライナ情勢についても「平和的に解決するための取り組みを含めて議論した」としています。

その上で「新植民地主義は容認できないことで一致した」としていて、アメリカなどに対抗する姿勢を確認したとみられます。

一方、インドのジャイシャンカル外相も中国とロシアの外相とそれぞれ会談を行いました。

ロシアとしては、欧米などが経済制裁を強める中、中国やインドなど加盟国との経済面での連携を強化したいねらいがあるとみられます。

また、中国としても、経済や安全保障面で対立するアメリカへの対抗軸として結束をアピールする思惑があるとみられ、今回の外相会議でどのような議論が行われるか注目されます。