コロナ感染後1か月 発熱やせきなど症状 子ども 約4% 学会分析

新型コロナに感染したあと、1か月の時点で発熱やせきなどが続いていた子どもは、およそ4%いたとする分析の結果を日本小児科学会がまとめました。全国の医療機関からのデータをもとに分析したもので、学会は子どもも一定の割合で症状が長く続くとして注意を呼びかけています。

日本小児科学会は、全国の医療機関から先月中旬までに報告された新型コロナに感染した20歳未満の患者のうち、およそ4600人のデータを基に回復したあとの症状を分析しました。

それによりますと、発症から1か月後の時点で、3.9%にあたる181人に何らかの症状が出ていたとしています。

この181人のうち、
▽発熱があったのは55人、
▽せきが54人、
▽けん怠感が30人、
▽腹痛が16人、
▽頭痛と下痢がそれぞれ15人などとなっていて、
年齢が上がるほど症状が続く割合が高かったということです。

また、通院が必要な人、通園や通学などを中断した人もそれぞれ50人ほどいたということです。

オミクロン株が広がった去年以降は、発熱やせきが続く人の割合が増え、嗅覚や味覚の異常は減ったとしています。
データをまとめた聖マリアンナ医科大学の勝田友博准教授は「コロナの症状が比較的重い患者を診療している病院からの報告が多く、数値が高めに出ている可能性もあるが、子どもでも一定程度、症状が続き、悩む人がいることに注意してもらいたい」と話しています。