ゼレンスキー大統領 演説 “プーチン大統領 処罰 ふさわしい”

ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、ICC=国際刑事裁判所のあるオランダで演説し、軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領について「犯罪行為で処罰されるのにふさわしい」と述べた上で、プーチン大統領を戦争犯罪で裁くための特別法廷の設置を訴えました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、オランダのハーグにある国際刑事裁判所を訪れたあと、演説を行いました。

この中で、自分とプーチン大統領の名前がいずれもロシア語で「ウラジーミル」ということを踏まえ「われわれはみな、犯罪行為で処罰されるのにふさわしい、別のウラジーミルをここ国際法の首都、ハーグで見たいと思っている」と述べ、プーチン大統領が戦争犯罪で裁かれるべきだという考えを改めて示しました。

またゼレンスキー大統領は、ロシアが先月だけでもウクライナで6000件以上の戦争犯罪を行い、200人以上の市民が犠牲になったと強調したうえで「すべての犯罪を引き起こしたのは、たったひとつの侵略というロシアの犯罪だ。この責任を問えるのは特別法廷だけだ」と述べ、プーチン大統領を裁くための特別法廷の設置を訴えました。

国際刑事裁判所はことし3月、ウクライナの占領地域から子どもたちをロシア側に移送したとしてプーチン大統領に国際法上の戦争犯罪の疑いで逮捕状を出していますが、実際に逮捕される見通しは立っていません。