大相撲 元関脇 逸ノ城が引退「皆さんの応援には感謝しかない」

大相撲の幕内で優勝経験があり、4日引退を発表した元関脇の逸ノ城が東京 両国の国技館で会見し「まだやりたかったけど、体が言うことを聞かない。皆さんの応援には感謝しかない」と土俵人生を振り返りました。

湊部屋の元関脇 逸ノ城は、ことしの初場所、新型コロナウイルスのガイドラインに違反して1場所出場停止となり、十両に番付を下げた先場所は優勝して夏場所は2場所ぶりに幕内に復帰しましたが、4日、現役を引退しました。

東京 両国の国技館で会見した逸ノ城は、長年苦しんできた腰の手術をことし2月に受けたものの、その後も状態が改善しなかったことを明らかにしたうえで「自分はやりたかったけど、体が言うことを聞かない。歩くのも横になって動くのもつらい。手術してからよくならず、前から話をしていたが、2日前に引退を決めた」と話しました。

そして、思い出に残る一番については「小さいときからテレビで見ていた大相撲で、幕内に上がってふるさとの皆さんに見てもらうのが夢だった。去年の名古屋場所で幕内で優勝ができたことが10年やってきて一番心に残っている」と振り返りました。

さらに、引退したあとについては「今のところはまだ考えていない。皆さんの応援には感謝しかない。皆さんに出会って教えてくれたことを生かしてこれから頑張りたい」と話していました。