ワクチン証明偽造疑いでボルソナロ・ブラジル前大統領宅を捜索

ブラジルの警察は、新型コロナウイルスのワクチンの接種証明書を偽造した疑いでボルソナロ前大統領の自宅を捜索するとともに、当時の側近らを逮捕しました。ボルソナロ氏は関与を否定しています。

おととし11月から去年12月にかけてブラジル保健省の新型コロナウイルスのワクチンをめぐるデータを不正に書き換え接種証明書を偽造した疑いで、ブラジルの連邦警察は3日、首都ブラジリアのボルソナロ前大統領の自宅などを捜索しました。
またデータの書き換えに関与したとして、ボルソナロ氏の当時の側近ら6人を逮捕したということです。

地元のメディアは、去年12月ボルソナロ氏や、その家族がアメリカに渡航する直前にワクチンの接種証明書が偽造されたと伝えています。

ボルソナロ氏は地元メディアに対し「私はワクチンを接種していないし、接種証明書を偽造したこともない」と述べて関与を否定しました。

ボルソナロ氏を巡っては、ことし1月にブラジル議会などが襲撃された事件を扇動した疑いや、サウジアラビア政府から贈られた高額の宝飾品を私物化しようとした疑いでも捜査が進められています。