高浜原発1・2号機 再稼働が遅れる見通し示す 関西電力

運転開始から40年を超え、来月から順次再稼働する予定だった福井県にある高浜原子力発電所の1号機と2号機について、関西電力は、原子力規制庁から指摘を受けた再稼働に必要な火災対策の工事計画などでこれまでに認可が得られていないとして、再稼働が遅れる見通しを示しました。

高浜原発1号機と2号機について関西電力は、再稼働に必要なテロ対策施設の建設工事を進め、おととし、▽1号機は来月、▽2号機はことし7月に順次、再稼働させる計画を明らかにしていました。

その後、原子力規制庁から施設の火災対策に不備があると指摘されたことを受けて、ことし3月、原子力規制委員会に工事計画などの変更の認可を申請していました。

関西電力は2日、工事計画の変更についてこれまでに認可を得られていないとして、2基の再稼働が遅れる見通しを示しました。

再稼働の時期について現時点で見通しは立っていないとしていますが、原子力規制委員会から認可を受け次第、夏の安定供給に向けて速やかに作業を進めたいとしています。