ゼレンスキー大統領 大規模な反転攻勢が近いことを示唆

ウクライナのゼレンスキー大統領は4月30日、「重要な戦闘がまもなく始まる」と述べ、領土の奪還に向けたウクライナによる大規模な反転攻勢が近いことを示唆しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、「国境警備隊の日」にあわせて隊員らを前に演説し、東部の激戦地、バフムトなどでの防衛をたたえました。

その上で「重要な戦闘がまもなく始まる。私たちの土地や国民をロシアの支配から解放しなければならない。陸と海で国境を完全に取り戻さなければならない」と述べ、領土の奪還に向けたウクライナによる大規模な反転攻勢が近いことを示唆しました。

反転攻勢をめぐってはレズニコフ国防相が28日に、「全体としてはわれわれは準備ができている」と明らかにしたほか、ゼレンスキー大統領は北欧のメディアとのインタビューで「大きく遅らせることはない」と述べ、供与を強く求めているF16戦闘機などがなくても反転攻勢を始めるという考えを示しています。

一方で、「ロシアはざんごうを掘り、防衛線を築いている。われわれにとって厳しい戦いになる」とも述べ、領土の奪還が容易ではないという認識も示しています。