【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(30日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる30日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ゼレンスキー大統領 “ロシア ミサイル攻撃の責任を”

ウクライナ政府は29日、ロシアによるミサイル攻撃で大きく破壊された、中部ウマニの集合住宅での救助活動が終わり、がれきの下から17人を助け出したものの、1歳から17歳までの子ども6人を含む23人の死亡が確認されたと発表しました。

ゼレンスキー大統領は29日夜に公開した動画で犠牲者に哀悼の意を表した上で「ミサイルを発射し誘導した人間。テロのために船や航空機を操縦した人間。命令した人間だけでなく、全員がテロリストであり殺人犯であり罰する必要がある」と強く非難しました。

その上で「ロシアは自分たちが行ったすべての行為に責任をとらなければならない」と述べ、ロシアの戦争犯罪を裁く国際法廷を設置し、責任を追及する考えをあらためて強調しました。

また、ロシアの軍事侵攻を支える物資を供給する外国の企業に対する新たな制裁を準備していると明らかにし圧力を強める姿勢を打ち出しています。

ゼレンスキー大統領 領土奪還まで長期戦辞さない姿勢強調

ウクライナのゼレンスキー大統領は29日までにフィンランドの公共放送YLEなどのインタビューに応じました。

この中でゼレンスキー大統領は、第2次世界大戦でフィンランドが当時のソビエトに領土を割譲した歴史を念頭に「そのような機会が訪れることはないだろう」と述べ、ウクライナがロシアに対して領土を割譲する形での和平はありえないという考えを示しました。

そしてゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦闘が今後何十年と続く可能性もあるとして、南部クリミアを含むすべての領土を奪還するまで長期戦も辞さない姿勢を強調しました。

そのうえでウクライナ側の反転攻勢を成功させるためには各国からの一層の軍事支援が必要だとして「第3次世界大戦のリスクを高めるより、いまウクライナを支援するほうが安上がりだ」と述べ、改めて支援を求めました。

クリミアの大火災 ウクライナ高官 “天罰は続く”

29日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアの軍港都市にある燃料の貯蔵施設で大規模な火災が起き、現地を支配するロシア側の代表は無人機の攻撃を受けたとしています。

これについて、ウクライナ国防省の情報総局の高官は地元メディアに対して、ロシア海軍の黒海艦隊の施設が爆発したものだとしたうえで「ウマニでの住民殺害に対する天罰だ。この罰は今後も続くだろう」と述べ、住民に軍事関連の施設に近づかないよう呼びかけました。

ウクライナ中部のウマニでは、28日に起きたロシア軍によるミサイル攻撃について、クリメンコ内相が29日、集合住宅が倒壊して23人が死亡し、このうち6人が1歳から17歳までの子どもだったと明らかにしています。

ロシア 戦勝記念日の軍事パレードが各地で見送り

ロシアでは来月の第2次世界大戦の戦勝記念日で恒例となっている軍事パレードが各地で見送られ、長期化する軍事侵攻の影響が広がっているものとみられます。

ロシアでは来月9日の第2次世界大戦の戦勝記念日を控え、首都モスクワをはじめ各地で式典の準備が進められています。

しかし、国境付近や中部の州などでは安全上の問題を理由に恒例の軍事パレードの中止が相次いで発表され、プーチン政権が国民の愛国心の高揚を図るために重視してきた行事にも、長期化する軍事侵攻の影響が広がっているものとみられます。