大型連休始まる 新幹線や空の便 高速道路 午前中を中心に混雑

29日から大型連休が始まりました。新型コロナによる行動制限のない大型連休ということもあり、各交通機関や高速道路は午前中を中心に混雑がみられました。

JR各社によりますと、東海道・山陽新幹線は午前中を中心に混雑し、東京から博多に向かう下りの始発列車や、博多から新大阪に向かう上りの列車など一部区間で自由席の乗車率が100%に達しました。

東北新幹線と北陸新幹線は、東京を出発する列車の乗車率が午前中と午後の早い時間では指定席、自由席ともに80%前後となりました。

国内の空の便は、全日空は午前中、羽田空港や大阪空港から各地に向かう便はほぼ満席の状態でしたが、地方から羽田や大阪に向かう便や午後の便では空きがみられたということです。

日本航空は羽田や大阪などから各地に向かう便の予約率がおよそ75%で混み合ったものの、それ以外は席に余裕があったということです。

高速道路も午前中を中心に各地で混雑し、日本道路交通情報センターによりますと、
▽午前7時半すぎには関越自動車道の下り線で、埼玉県の高坂サービスエリアを先頭に28キロ、
▽午前10時前には中央自動車道の下り線で、東京の石川パーキングエリア付近を先頭におよそ20キロの渋滞がありました。

午後5時半現在では、
▽名神高速道路の下り線が、滋賀県の大津インターチェンジ付近を先頭に9キロなど、一部の区間で渋滞が残っています。

羽田空港にも多くの人

29日朝の羽田空港は、新型コロナの感染対策が緩和される中、多くの人で混雑していて、久しぶりの帰省や旅行を心待ちにしていた人も見られました。

長崎県佐世保市の実家に子連れで帰省するという38歳の女性は「実家の父が医者で、コロナ禍ではなかなか会えず、4年ぶりの帰省になります。みんなで父の古希のお祝いをして、一緒に過ごす時間を大切にできたらいいと思います」と話していました。

5歳の息子は「コロナでずっと会っていなかったおじいちゃんに会うことやハウステンボスに行くのが楽しみです」と話していました。

車いすの79歳の母親と鹿児島県に墓参りに行くという50歳の女性は「母が高齢で長く墓参りができていなかったのですが、久しぶりに行けて楽しみです。マスクなど基本的なコロナ対策は今まで通りきちんとして親孝行をしてあげたい」と話していました。

また、7歳と3歳の孫と一緒に沖縄旅行に行くという62歳の男性は「コロナ対策もだいぶ緩和されて、孫と一緒の久しぶりの旅行でうれしいです。予定を決めずに楽しみたいです」と話していました。

JR東京駅 新幹線ホームでは

JR東京駅の新幹線のホームでは29日午前中からスーツケースやお土産を手にした帰省客や家族連れなどが列を作り、混雑していました。

福井県に1歳の娘と2人で帰省するという20代の女性は「娘がおじいちゃんとおばあちゃんと会うのが1年ぶりになるので山に行ったり公園に行ったりして楽しく過ごしたい」と話していました。

名古屋に2歳の娘と2人で帰省するという30代の女性は「おじいちゃんとおばあちゃんに娘に会ってもらって、遊んでもらったり買い物をしたりして久しぶりの実家でゆっくり過ごしたい」と話していました。

父親に見送られて滋賀県の祖父母の家に1人で向かうという9歳の小学生の女の子は「滋賀のおいしいものを食べることが楽しみです。おじいちゃんとトランプやゲームを一緒にやりたい」と話していました。

また、静岡県に単身赴任中の父親を母親と一緒に迎えにいくという8歳の小学生の男の子は「久しぶりにお父さんに会えるのが楽しみです。一緒にサッカーをやりたい」と話していました。