岸田首相きょうからアフリカなど歴訪 新興国・途上国と連携へ

岸田総理大臣は、29日からアフリカ4か国などを訪れます。ウクライナ情勢などを背景に各国が直面する食料問題などで協力していく考えを伝え「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国との連携を図りたい考えです。

来月のG7広島サミットを前に、岸田総理大臣は、29日から7日間の日程で、エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークのアフリカ4か国を訪問するほか、帰路にはシンガポールにも立ち寄り、各国首脳との会談に臨みます。

岸田総理大臣のアフリカ訪問は、総理大臣就任後初めてです。

今回訪問するアフリカ各国を含めた新興国や途上国は「グローバル・サウス」とも呼ばれ、ウクライナ情勢で中間的な立場をとったり、気候変動などの地球規模の課題で先進国と距離を置いたりする国も多く、国際社会への影響力が大きくなっています。

岸田総理大臣は、こうした国々を重視していて、一連の会談で、各国が直面する食料やエネルギー問題などで、協力を続けていく考えを伝えることにしています。

そして、ウクライナ侵攻を続けるロシアや覇権主義的な行動を強める中国などを念頭に、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向けた連携を呼びかける方針です。

一方、林外務大臣も29日から来月7日までの日程でペルーやチリなど中南米5か国を訪問し、ウクライナ対応などで連携を確認するとともに、鉱物資源などの分野の協力をめぐっても意見を交わしたい考えです。