G7デジタル相会合の前に AI活用に向けて意見交換

29日から開かれるG7=主要7か国のデジタル・技術相会合を前に、各国のIT企業の幹部や研究者などが集まり、AI=人工知能の活用に向けて意見が交わされました。

このイベントは、29日の会合を前に群馬県渋川市伊香保町で開かれ、各国のIT企業の幹部や研究者、起業家などおよそ100人が参加しました。

イベントに出席した松本総務大臣は、ChatGPTなどの生成AIの急速な普及について「知的財産権や個人情報の保護、時には生命、財産などに関わるのではないかという声があるが、同時に飛躍的な生産性の向上といったメリットも指摘されている。リスクを知るためにも試しに使ってみることが大切ではないか」と述べました。

また、ヨーロッパ委員会でAIやデジタル政策などを担当するベステアー上級副委員長も登壇し「AIの使用を知らせずに操作してはならない。例えば、AIで作った写真や映画、音楽には『AI作成』といったラベルを付ける必要がある」と述べました。

さらに、公務で参加できなかった河野デジタル大臣の代わりにアバターの「アバタロウ」が登壇し、AIの活用などに欠かせないデータについて「国境を越えてデータを移行できる制度について、明日から議論してきたい」と述べました。

G7デジタル・技術相会合は29日から2日間開かれ、AIの適切な利用に向けた行動計画の策定などを目指し、各国で議論が交わされる見通しです。