
東京23区 4月の消費者物価指数 前年同月比3.5%上昇
東京23区の今月の消費者物価指数は、速報値で、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、去年の同じ月より3.5%上昇しました。上げ幅は先月より0.3ポイント上がり3か月ぶりに拡大しました。
総務省によりますと、東京23区の生鮮食品を除いた消費者物価指数は、今月中旬時点の速報値で、2020年の平均を100として、1年前の101.3から104.8となり、3.5%の上昇となりました。
上げ幅は先月の3.2%より0.3ポイント上がり、ことし1月以来、3か月ぶりに拡大しました。
これは、食料品などの値上げが相次いだことが要因で、
▽「生鮮食品を除く食料」は8.9%上昇していて、1976年6月以来、46年10か月ぶりの水準となっています。
具体的には、
▽「卵」は28%
▽調理食品の「焼き魚」は27.2%
▽「食用油」は22.7%
▽外食の「ハンバーガー」は18.4%
▽「炭酸飲料」は17.1%
▽「チョコレート」は13.2%
▽「あんパン」は12.2%
それぞれ上昇しています。
このほか、
▽「ルームエアコン」は30.2%
▽「宿泊料」は観光需要の回復などで8.2%上がっています。
一方、政府による負担軽減策で電気代や都市ガス代の上昇が抑えられ、総務省は負担軽減策がなければ、生鮮食品を除いた指数は4.5%程度の上昇になったと試算しています。
東京23区の指数は全国に先立って公表されるため、先行指標として注目されています。
今月の全国の指数は、来月19日に公表されます。