コロナ「全数把握」に代わる「定点把握」毎週金曜日 発表へ

新型コロナの5類移行後、厚生労働省は指定した医療機関が報告する「定点把握」に変更したあとの感染者数の公表について、1週間分をまとめて翌週の金曜日に公表するというスケジュールを示しました。毎日の感染者数などの発表は5月8日が最後で、「定点把握」での最初の発表は5月19日になる予定です。

厚生労働省は5類への移行後、医療機関や自治体がすべての感染者数を報告し毎日公表する「全数把握」から、季節性インフルエンザと同じ全国5000の医療機関が感染者数を報告する「定点把握」に変更することにしています。

厚生労働省が27日示したスケジュールでは、現在の「全数把握」による発表は5類に移行する5月8日で終わり、その後は指定された医療機関が1週間分の感染者数を翌週にまとめて報告し、厚生労働省が集計して毎週金曜日に発表するということです。

初回の発表は5月8日から14日までの感染者数が5月19日の金曜日に発表される予定です。

厚生労働省は今後の感染者数の推移を過去のデータと比較できるようにするため、指定した5000の医療機関での「第8波」から現在までの感染者数の推移のデータも参考に示すことにしています。

また、すべての医療機関からの報告をもとに、毎週行っている入院者や重症者の数の公表は続けるということです。

一方、死亡者の数についての毎日の公表はなくなり、厚生労働省は今後、「人口動態統計」をもとに動向を把握する方針で、死亡者の数がまとまるのは2か月後に、詳しい死因別の死亡者数までまとまるのは5か月後になるとしています。