このうち、鳥取県の平井知事は「鳥取県という単位が国からあたかも無視されたような感じとなり、県民のプライドにかなり影響があった。隣の県から候補者が出てくるような選挙で、無効票の割合も高くなり、民主主義を衰退させている」と述べました。
ほかの参考人も、投票率の低下など「合区」の問題点を指摘したうえで、憲法改正などによって「合区」を解消し、すべての都道府県の代表が国政に参加できる選挙制度の実現を求めました。
具体的には、参議院を「地方の府」と位置づけ、1票の格差にとらわれず、すべての都道府県から代表者が選ばれる制度にすべきだという意見も出されました。
「合区」巡り対象県知事らが参院憲法審査会に出席 解消求める
1票の格差を是正するため参議院選挙で導入されている選挙区の「合区」をめぐって、対象となっている4つの県の知事らが参議院の憲法審査会に出席し、憲法改正などによって「合区」を解消するよう求めました。
26日の参議院憲法審査会には「合区」の対象となっている鳥取と島根、徳島と高知の4県の知事や副知事が参考人として出席し、意見を述べました。
