韓国の化粧品 若者中心に需要高まる 小売各社で販売強化の動き

KーPOP人気などを背景に、若者を中心に韓国製の化粧品の需要が高まっていることから、小売各社の間で販売を強化する動きが広がっています。

大手雑貨店の「ロフト」は韓国製の化粧品の品ぞろえを増やしていて、昨年度は顔の保湿パックや、ファンデーション、マスカラなど前の年度より40種類ほど多いおよそ160種類を取りそろえました。

昨年度の売り上げは、前の年度を46%上回ったということです。

商品本部の中川真理子バイヤーは「10代から20代の若者に特に人気です。今後は、まだ日本で発売されていない新しいブランドを開拓して、商品を拡充したい」と話しています。
また、コンビニエンスストア大手の「ローソン」は、初めて韓国のブランドと共同で化粧品を開発し、先月からリップクリームなど25種類の商品の販売を始めました。

日本化粧品工業会が財務省の統計をもとにまとめたデータによりますと、化粧品の国別の輸入額は、おととし時点で韓国が620億円と3年でおよそ2倍に急増し、30年余りにわたって首位のフランスにほぼ並ぶ水準まで伸びています。

小売各社は、若年層が購入しやすい手ごろな価格帯の商品が多いことや、アイドルグループといったいわゆるKーPOPの人気の高さが需要拡大の背景にあるとみていて、販売を強化する動きが広がっています。