116歳の誕生日 国内最高齢 巽フサさん 長寿の秘けつは…

大阪・柏原市に住む国内最高齢の巽フサさんは、明治40年生まれ。
116歳の誕生日を迎えた25日は、息子の完次さん夫婦や柏原市の冨宅市長が巽さんが暮らす高齢者施設を訪れました。

車いすに乗った巽さんが姿を見せると、集まった人たちは拍手で迎え「おめでとうございます」などと声をかけていました。

フサさんには花束や誕生日ケーキがプレゼントされ、施設の職員たちが歌で祝福しました。

また、冨宅市長は「大阪府民のみならず国民の希望の星です。これからも健やかにお元気でいてください」と述べて、長寿の祝い状を完次さんに手渡しました。

完次さんによりますと、フサさんの長寿の秘けつは、規則正しい生活を送り、よく食べてよく眠ることだということで、25日も昼ご飯を完食したということです。

完次さんは「きょうという日を迎えられて非常にうれしい。母は家族の宝です。これからも健やかに過ごしてほしい」と話していました。

2年前までは日露戦争が続いていて、犯罪の成立要件や刑罰などを定めた「刑法」が公布されたのもこの年です。

関西ではなじみ深い「阪急電鉄」の前身、「箕面有馬電気軌道」が開業したのも1907年でした。

巽さんと同じ1907年生まれには
▼中間子理論の研究で日本人として初めてノーベル物理学賞を受賞した学者の湯川秀樹さんがいます。

ほかにも、
▼「ブルースの女王」と呼ばれた人気歌手の淡谷のりこさん
▼文学史に名を残した近代詩人の中原中也さん
▼田中角栄内閣のあとに第66代内閣総理大臣を務めた三木武夫さん
などがいます。