ウクライナの農産物輸出で国連事務総長 プーチン大統領へ書簡

国連のグテーレス事務総長はアメリカを訪問しているロシアのラブロフ外相と会談しました。
国連も仲介しているウクライナ産の農産物の輸出をめぐる合意について作業が停滞していることから、対応策を示したプーチン大統領宛ての書簡を手渡しました。

国連のグテーレス事務総長は24日、国連安保理の会合に出席するためニューヨークを訪問しているロシアのラブロフ外相と会談しました。

国連の発表によりますと、会談でグテーレス事務総長は、ウクライナ産の農産物の輸出をめぐるロシアとウクライナの合意について議論したということです。

そして、このところ作業が停滞していることに懸念を表明したうえで、プーチン大統領宛てに対応策を示した書簡を手渡したということです。

同様の書簡はウクライナのほか、国連とともに合意を仲介したトルコにも送ったとしています。

この書簡についてラブロフ外相は、ロシアの国営通信社に対して「精査する必要がある」とコメントしています。

また、ロシア国防省は25日、農産物が輸出される港の海域からウクライナ側が攻撃したなどと批判し、農産物輸出をめぐる合意の延長が危ぶまれるとけん制しています。