4月 月例経済報告「一部弱さも緩やかに持ち直し」基調判断維持

政府は4月の月例経済報告をまとめ、飲食や宿泊などの回復を踏まえて「一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」という景気の基調判断を維持しました。

政府は25日の関係閣僚会議で今月の月例経済報告をまとめました。

それによりますと「個人消費」は「緩やかに持ち直している」としています。

居酒屋での飲食や海外旅行などサービス消費の持ち直しが消費全体の回復をけん引しました。

また「雇用情勢」は「持ち直している」としています。

宿泊や飲食などで人手不足が続き、パートタイム労働者の賃金が上昇しているほか、春闘で賃上げの動きが広がったことが背景にあります。

一方、「輸出」は、ヨーロッパ向けがこのところ弱い動きとなっていることから全体として「弱含んでいる」としています。

これらを踏まえて、景気全体については「一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」として、基調判断を維持しました。

先行きについては、世界的な金融引き締めが続く中で、海外経済の下振れが国内の景気を下押しするリスクがあるとしています。