ロシア バフムトの完全掌握急ぐ ウクライナは反転攻勢へ準備か

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシア側は、東部の激戦地バフムトの完全掌握を急ぎ、攻撃を強めています。一方、ウクライナ側は、欧米から戦車の供与を受けて新たな部隊も編成し、南部などで、反転攻勢に向けた準備を進めているとみられます。

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して1年2か月となった24日、ウクライナ軍の参謀本部は、ロシア側は、東部ドネツク州のバフムト、アウディーイウカ、マリインカに攻撃を集中させていると指摘しました。

ロシア側は、バフムトの完全掌握を急ぎ、攻撃を強めているとみられ、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は23日、「ロシアの指導部は、ウクライナ軍の反転攻勢が始まる前に占領を完了させることを優先している」と分析しています。

一方、ウクライナ軍の反転攻勢について「戦争研究所」は「9つの旅団が準備されていると伝えられている。ウクライナがこれまで試みたどの反撃よりも大規模だ」と指摘しています。

反転攻勢で投入される兵士の規模は、4万人前後という見方があり、アメリカ政府も、この数か月の間に各国から合わせて230両以上の戦車がウクライナに供与されたと明らかにしていて、ウクライナ側は、南部などで、反転攻勢に向けた準備を進めているとみられます。