【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(23日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる23日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ “現状よりはるかに多くの支援が必要”

ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナに対して、欧米各国は主力戦車の供与など支援を強化していますが、大規模な反転攻勢を目指すウクライナ側は、現状よりはるかに多くの支援が必要だとして、欧米側に一層の協力を求めています。

ウクライナへの軍事支援をめぐって、アメリカのオースティン国防長官は21日、この数か月の間に各国から合わせて230両以上の戦車が供与され、このうちアメリカの主力戦車「エイブラムス」は、数週間以内にドイツに到着し、ウクライナ兵の訓練にあてられると明らかにしました。

また、ドイツのピストリウス国防相は、ドイツ製の主力戦車「レオパルト2」の整備や修理を行う拠点を隣国のポーランドに設け、5月末ごろに稼働できるようになると、明らかにしています。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、21日に公開した動画で東部ドネツク州など最前線の防衛が最優先だとしたうえで、「前線で活躍する新しい旅団や部隊の準備を積極的に進めている」と述べ、今後、部隊を強化し大規模な反転攻勢に出る構えを強調しました。

一方で、ウクライナのメリニク外務次官は22日、SNSへの投稿の中で、「欧米の軍事支援に感謝するがまだ十分ではない。ロシアの侵略を年内に終わらせるためには10倍以上の支援が必要だ」として、欧米側に一層の協力を求めました。

ロシア国防省 バフムトの西側の3地区を掌握

ロシア国防省は22日、東部ドネツク州の激戦地バフムトについて「過去24時間で、街の西側の3つの地区を掌握した」と主張し、空てい部隊が支援しながら突撃部隊が戦闘を続けていると発表しました。

ロシアは、すでにバフムトの東側を掌握したとみられていて、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は21日、ロシア側が街の中心部の駅を占拠したとも指摘しています。

ウクライナ TPP加入申請の意向 ウクライナメディア報道

ウクライナのメディアは20日、ウクライナ政府が近く、日本などが参加するTPP=環太平洋パートナーシップ協定への加入申請の方針を決定すると伝えました。

これはインターファクス・ウクライナ通信がウクライナ経済省のカチカ次官の話として伝えたものです。

それによりますと、カチカ次官は、ことし夏にも交渉開始に向けた通知を受け取る可能性があると述べたうえで早期の加盟に期待を示したということです。