去年4月、知床半島の沖合で乗客乗員あわせて26人を乗せた観光船「KAZU 1」が沈没した事故では、20人が死亡し、今も乗客6人の行方が分かっていません。
沈没現場に近い半島の沿岸部では、冬の間、捜索が中断されていましたが、第1管区海上保安本部と警察は22日から合同での捜索を再開しました。
知床観光船事故1年を前に 沿岸部での捜索再開 海保と警察
北海道の知床半島沖で乗客乗員26人を乗せた観光船が沈没した事故から23日で1年となるのを前に、海上保安本部と警察は今も行方の分からない6人の手がかりを見つけるため、冬の間、中断していた半島沿岸部での捜索を22日から再開しました。
このうち、半島の東側に位置する羅臼町の相泊漁港では、午前10時ごろ潜水服などを着た捜索隊のメンバー10人余りが海岸線に沿って捜索を開始しました。
時折、強風が吹きつける中、捜索隊のメンバーが波打ち際の岩陰をのぞき込んだり浅瀬に潜ったりして行方不明者の手がかりを探したほか、ヘリコプターによる上空からの捜索も行われました。
時折、強風が吹きつける中、捜索隊のメンバーが波打ち際の岩陰をのぞき込んだり浅瀬に潜ったりして行方不明者の手がかりを探したほか、ヘリコプターによる上空からの捜索も行われました。
第1管区海上保安本部警備救難部の武山晃浩救難企画指導官は「いまだ行方が分からず家族のもとに帰れない人がいて、私たちもつらい気持ちだ。少しでも手がかりを見つけたい」と話していました。
海上保安本部によりますと、22日の捜索は天候不良のため昼ごろで終了し、新たな手がかりは見つからなかったということです。
半島沿岸部での集中捜索は、23日と24日も天候の状況を見ながら行われる予定です。
海上保安本部によりますと、22日の捜索は天候不良のため昼ごろで終了し、新たな手がかりは見つからなかったということです。
半島沿岸部での集中捜索は、23日と24日も天候の状況を見ながら行われる予定です。