ウクライナ東部で激戦続く 米国防長官“欧米で支援”強調

ウクライナでは、東部ドネツク州の激戦地バフムトでロシア側の攻撃が一層激しくなっています。こうした中、アメリカのオースティン国防長官は、ウクライナでは、ロシアのミサイル攻撃を防ぐ防空能力が必要になっているなどとして、各国で連携しながら支援を続けていく考えを強調しました。

ロシア国防省は21日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトについて、空てい部隊が支援しながら、突撃部隊が街の西側で戦闘を続けていると主張しました。

これに対して、ウクライナのマリャル国防次官は21日、SNSで、バフムトではロシア側が建物を破壊しながら前進し、情勢は緊迫しているとしながら、一部で反撃にも出ていると強調しています。

一方、欧米など各国がウクライナへの軍事支援を協議する会合が21日、ドイツで開かれ、アメリカのオースティン国防長官は、各国の軍事支援の総額がこれまでに550億ドル、日本円にして7兆3000億円以上に上ると明らかにしました。

そして、ウクライナでは、ロシアのミサイル攻撃を防ぐ防空能力が必要になっているなどとして、各国で連携しながら支援を続けていく考えを強調しました。
また、オースティン長官は、記者会見で、ウクライナが大規模な反転攻勢を行ううえで必要だとしている戦車について、会合に参加している各国からこの数か月の間に合わせて230両以上がウクライナに供与されたと明らかにしました。