国内エネルギー消費量 2021年度 4年ぶり増加 コロナ禍から回復

2021年度の国内のエネルギー消費量は、コロナ禍からの経済回復を受けて、製造業を中心に、4年ぶりに増加に転じました。

経済産業省によりますと、2021年度の国内のエネルギー消費量は、原油換算で3億1700万キロリットルで、前の年度より1.6%増加しました。

コロナ禍からの経済回復を受けて、4年ぶりに増加したもので、なかでも、
▼製造業は前の年より4.8%増加したほか
▼旅客と貨物をあわせた運輸部門も0.7%増加しました。

一方、家庭部門は、外出自粛の緩和によって在宅時間が減ったことなどから6.5%減少しました。

また電源構成別に見ると、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが20.3%と、比較できる2010年度以降で初めて20%を超えました。

一方、
▽火力発電は3.4ポイント減って72.9%、
▽原子力発電は3ポイント増えて6.9%となっています。

政府はエネルギー基本計画で、2030年度に
▼再生可能エネルギーは36%から38%
▼火力発電は41%
▼原子力発電は20%から22%を目指すとしていて、
火力発電への依存度を下げながら再生可能エネルギーをいかに拡大していくかなどが課題となっています。