
京アニ放火事件 公判前整理手続き 5月8日に初めて実施へ
「京都アニメーション」のスタジオが放火され、社員36人が死亡した事件で、殺人などの罪で起訴された青葉真司被告の裁判員裁判は、事前に争点を絞り込む公判前整理手続きが、5月8日に初めて行われることになりました。
2019年7月、京都市伏見区にあった「京都アニメーション」の第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件では、青葉真司被告(44)が殺人や放火などの罪で起訴されています。
青葉被告の裁判員裁判は、事前に争点や証拠を絞り込む「公判前整理手続き」の期日が決まっていませんでしたが、京都地方裁判所は21日、5月8日に初めてこの手続きを行うことを明らかにしました。
関係者によりますと、これまでの裁判所と検察、それに弁護側の三者協議の中で、裁判の審理はことし9月上旬から12月下旬の間に行うことで調整が進められています。
今後、公判前整理手続きの中で、審理の日程や必要な日数などを正式に決めていくことになり、事件の発生からことし7月で4年を迎えるなか、裁判に向けて具体的な検討が始まります。
遺族「真摯に話してほしい」
事件で亡くなったアニメーターの遺族は、「裁判開始に近づいてきているんだなと改めて感じている。被告には裁判の中で、事件当時の気持ちや、なぜこのような事件を起こしたのかを真摯(しんし)に話してほしい。同じような事件が二度と起こらないことにつながる裁判になってほしい」とコメントしています。