熊本県産アサリ 関東で販売再開 産地偽装防ぐ仕組みを整備

産地偽装問題を受けて、出荷が一時、停止された熊本県産のアサリの販売が関東でもおよそ1年ぶりに再開されることになり、県の偽装防止の取り組みに協力する都内のスーパーなどで21日から取り扱いが始まりました。

熊本県産のアサリは漁獲量を大幅に上回る量が熊本県産として販売されていたことがわかり、去年出荷が一時停止されました。

熊本県などが偽装を防ぐ流通の仕組みを整備した結果、西日本に続いて関東でもおよそ1年ぶりに熊本県産のアサリが県の認証を受けた小売店で販売されることになり、大手スーパー、「イオンリテール」の東京・品川区の店舗など関東地方の126店で取り扱いが始まりました。

今回、販売される熊本県産のアサリは、水揚げされてから店頭に並ぶまで取り扱った事業者の情報などがデータベースに登録され、追跡できるようになっています。

販売再開初日の21日、熊本県の蒲島知事も店を訪れ、「偽装アサリを一掃して県産の純粋なアサリしか出さないようにした。安心して食べていただきたい」と述べ、今後も産地の管理を徹底しながら販売の拡大を目指していく考えを示しました。