白物家電 昨年度1年間の国内出荷額 2年ぶり増加 前年比3%増

昨年度1年間の白物家電の国内出荷額は前の年度より3%増えました。原材料や輸送費の高騰で製品価格が上昇し、出荷額全体が押し上げられたのが主な要因で増加は2年ぶりです。

日本電機工業会によりますと、昨年度1年間の白物家電の国内出荷額は2兆5872億円と前の年度を3%上回り、2年ぶりに増えました。

原材料や輸送費の高騰で製品価格が上昇し、出荷額全体が押し上げられたのが主な要因で、今の統計で比較可能な1985年度以降4番目に高い水準となりました。

製品別では、エアコンの出荷台数が914万6000台と前の年度を1.6%下回った一方で、出荷額は4.2%増加しました。ヘアドライヤーの出荷額が28.9%、洗濯機の出荷額が1.4%、それぞれ増えました。

また、先月の国内出荷額は2518億円と去年の同じ月を3.6%上回り、3か月連続の増加でした。

一方、JEITA=電子情報技術産業協会によりますと、テレビやレコーダーなど映像機器の先月の国内出荷額は404億円で、去年の同じ月より23.3%減少しました。

このうち、テレビの出荷台数は39万6000台と去年の同じ月を19.6%下回りました。

業界団体は、10年余り前の完全デジタル化に伴い購入されたテレビの買い替え需要が一段落したことに加え、価格の値上がりによる消費者の買い控えが主な要因だと分析しています。