現場周辺でナット複数発見 爆発で飛散させ威力高めるねらいか

和歌山市を訪れていた岸田総理大臣の近くに爆発物が投げ込まれた事件で、事件後、現場周辺から金属製とみられるナットが複数、見つかったことがわかりました。爆発物とみられる筒にも、ナットのようなものが取り付けられていて、警察は、容疑者が爆発の際にナットを飛散させて威力を高めようとしたとみてさらに詳しく調べています。

今月15日、和歌山市の漁港で選挙の応援に訪れていた岸田総理大臣の近くに、筒状の爆発物が投げ込まれて2人がけがをした事件で、警察は兵庫県川西市の無職、木村隆二容疑者(24)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、詳しい経緯を調べています。

捜査関係者などによりますと、事件後、警察が現場周辺を調べたところ、金属製とみられるナットが複数、見つかったことがわかりました。

現場で見つかった爆発物とみられる2つの筒は同じような形状で、事件当時の映像では、容疑者が所持していた筒の外側にもナットのようなものが取り付けられているのが確認できます。

これらの筒は両側にふたをして中に火薬を詰め込み、着火して爆発させる構造とみられ、警察は容疑者が爆発の際にナットを飛散させて威力を高めようとしたとみてさらに詳しく調べています。