インドネシア ラマダン明け連休を前に帰省ラッシュピーク

インドネシアでは、イスラム教の断食月、ラマダン明けの連休を前に帰省ラッシュがピークを迎え、ことしは4年ぶりに新型コロナウイルスの影響による移動制限がないことから、およそ1億2000万人が移動すると見込まれています。

人口およそ2億7000万の8割余りがイスラム教徒とされるインドネシアでは、今週末にラマダンが明け、例年、多くの人が故郷で連休を過ごします。

19日から政府機関や多くの企業が休みに入ったことから、首都ジャカルタにある長距離鉄道の駅は混み合い、列車の乗車率が100%を超えていました。

インドネシア政府は、18日新たに新型コロナへの感染が確認された人は、およそ1300人となるなど状況は落ち着いているとして、ことしは4年ぶりに移動の制限などは行っていません。

人口のおよそ45%にあたる1億2380万人の移動が見込まれています。

駅では、混乱を防ぐため警察が臨時の拠点を設けたり、赤十字が医療支援の職員を配置したりして対策を強化していました。

4年ぶりに帰省するという30歳の男性は「これまで感染を恐れて帰省できませんでしたが、今回は、実家で休んで趣味の釣りもしたいです」と話していました。

また、54歳の男性は「新型コロナのことは全く心配していません。再び規制されないよう願っています」と話していました。