“メタバースで金融サービス提供”課題など検証の実証実験開始

デジタルの仮想空間、メタバース上での金融サービスの提供に向け、金融商品を販売する際の課題などを検証する実証実験が19日から始まりました。

実証実験は、銀行や証券会社などが参加するメタバースの業界団体が実施しているもので、19日は脱炭素関連の投資信託を販売するとの想定で手続きを確認する作業が行われました。

参加者はゴーグルを装着し、メタバース上のアバターを動かしながら地球温暖化に関するクイズに答えたあと金融機関の相談窓口に移動し、投資信託の商品の特徴や手数料などについて説明を受けました。

そして、証券口座の開設や本人確認の手続きを進めていました。

日本デジタル空間経済連盟の加藤諒事務局次長は「メタバースは匿名のアバターを使うので本人確認が課題となるが、若い層の利用が見込まれるほか、来店が難しい高齢の方も気軽に利用できるので、普及に向けた取り組みを進めていきたい」と話していました。

総務省の情報通信白書によりますと、メタバースの世界での市場規模はおととしの4兆円余りから、2030年には78兆円余りに拡大するという予測もあるということです。

メタバース上での金融サービスをめぐっては、ANAホールディングスと損害保険ジャパン、三菱UFJ銀行の3社が連携して新たなサービスの開発を検討するなど、実用化に向けた動きが広がっています。