IPEF “早ければ来月末に米で閣僚級の会合開催へ調整” 経産相

日本やアメリカなどが参加する経済連携の枠組み、IPEF=インド太平洋経済枠組みをめぐり西村経済産業大臣は、早ければ来月末にアメリカで閣僚級の会合を開く方向で調整が進められていることを明らかにしました。

IPEFは日本やアメリカ、それにインドやオーストラリアなど14か国が参加する枠組みです。

去年9月の閣僚級会合で▽半導体など重要物資のサプライチェーン=供給網の強化や▽デジタル技術を活用した貿易の円滑化など、4つの分野で交渉を開始することで合意し、これまでに3度、首席交渉官による会合が対面で行われています。

西村経済産業大臣は18日の閣議のあとの会見で「早ければ5月末にアメリカのデトロイトで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の貿易相会合の機会をとらえて、閣僚級で何らかの方向性を示すことを目指して交渉を詰めている」と述べ、早ければ来月末に閣僚級による会合を開く方向で調整が進められていることを明らかにしました。

そのうえで「IPEFは今後、いわゆるグローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国との連携ということを考えていくうえでも非常に重要な位置づけになる。早期に成果が出せるよう取り組んでいきたい」と述べました。