ヌートバー 今季初HRで勝利に貢献 “ペッパーミル”も披露

野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本の優勝に貢献した大リーグ、カーディナルスのラーズ・ヌートバー選手が、けがから復帰後2試合目で今シーズン初めてのホームランとなるツーランを打って、チームの勝利に貢献しました。

ヌートバー選手は15日のパイレーツ戦でけがから復帰し、16日も本拠地セントルイスで行われたパイレーツ戦に7番 センターで先発出場しました。

ヌートバー選手は、第1打席が見逃しの三振で第2打席はフォアボール、そして1対3で迎えた6回の第3打席は、ランナー二塁のチャンスで初球を捉え、今シーズン初ホームランとなる同点ツーランを打ちました。

三塁を回ったところでヌートバー選手は、日本代表でも広まった握った両手を上下に重ねてねじるようなしぐさをする「ペッパーミル・パフォーマンス」を見せていました。

このあとの第4打席と第5打席はいずれも申告敬遠で、この試合2打数1安打で打点2をあげ、フォアボールは3つ、三振は1つでした。

試合はカーディナルスが延長10回、タイブレークの末に5対4でサヨナラ勝ちしました。

ヌートバー 今季1号「すごく興奮」 離脱中の心境にも触れる

ヌートバー選手の今シーズン1号のホームランは打球速度が175キロの強烈な当たりで、飛距離はおよそ116メートルでした。

試合後、ヌートバー選手はNHKの取材に応じ、ホームランについて「すごく興奮した。すごく積極的にいったわけではなく、ストライクゾーンのボールを確実にしとめたいと思っていた」と振り返りました。

開幕戦で左手の親指をケガして以降は、チームに同行しながらリハビリを続けてきたということで「いろんなドリルをやったり、バッティングマシンで練習したり、できるだけいい状態を保とうと努力してきた。プレーできない中でも気持ちを落ち着かせてやるべきことに集中できたのはWBCの大舞台を経験したことが助けになったと思う」と離脱中の心境を明かしました。

また、今シーズンここまで7勝9敗と負け越していることについては「望んだようなスタートにはなっていないが、これがターニングポイントになるかもしれない。この勢いを次につなげたい」と今後の巻き返しを誓っていました。

カブス 鈴木誠也はドジャース戦に先発も復帰後初の無安打

カブスの鈴木誠也選手は、相手の本拠地ロサンゼルスで行われたドジャース戦に4番 ライトで先発出場し、4打数でノーヒットでした。

第1打席はフォアボール、第2打席は空振り三振、第3打席はレフトフライに倒れ、第4打席は見逃し三振、第5打席も空振りの三振となり、けがから復帰後3試合目で初めてノーヒットに終わりました。試合はカブスが3対2で勝ちました。