エンジンを止めたあとに車内の後部に取り付けたボタンを押さないと、警報音が鳴る仕組みで、運転手などに後部まで歩きながら確認するよう促します。また、子どもが取り残されているのを検知した場合にも警報音を鳴らし、施設の担当者に携帯電話のメールで通知します。
企画を担当した宮部航太朗さんは、「子どもの置き去りを二度と起こしてはいけないと強く思い、今までにないくらいのハイスピードで開発を進めた」と話しています。
このほか、トヨタ自動車や日産自動車も国の指針に沿った安全装置を開発し、全国の店舗で販売や取り付けを進めるとしていて、今後、普及が本格化しそうです。
送迎バス 子ども置き去り防止の安全装置 各社は急ピッチで開発
子どもが送迎バスに置き去りになるのを防ぐため、今月から安全装置の設置が義務づけられ、メーカーの間では車内の様子をカメラで確認して警報を鳴らすシステムなど、製品開発の動きが広がっています。
去年9月、静岡県で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を受け、国は今月から幼稚園や保育所などの送迎バス、およそ4万4000台を対象に置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務づけました。
1年以内の設置が求められていることから、メーカー各社は開発を急ピッチで進めていて、このうちパイオニアは今月下旬に新製品を発売します。
