ロシア軍攻撃で8人死亡 ウクライナ首相“反転攻勢へ準備”

ウクライナは14日、ロシア軍が東部ドネツク州で行った攻撃で2歳の子どもを含む8人が死亡し、20人以上がけがをしたと明らかにしました。アメリカを訪れているウクライナのシュミハリ首相は、欧米各国と結束し、反転攻勢の準備を進めていると強調しました。

ウクライナ軍の参謀本部は、ロシア軍が14日も東部ドネツク州のスロビャンシクなどに激しい攻撃を仕掛けていると発表しました。

ドネツク州のキリレンコ知事は、この攻撃でスロビャンシクでは、2歳の子どもを含む8人が死亡し、21人がけがをしたとSNSで明らかにしました。

この攻撃についてゼレンスキー大統領は「邪悪な国家がまたもやその本性をあらわにした。われわれは攻撃を行った敵を必ずや罰するだろう」と激しく非難しました。

また、ウクライナのシュミハリ首相は訪問先のアメリカの首都ワシントンで14日記者会見し「われわれは、アメリカをはじめとする友好国と結束し、反転攻勢の準備を進めている。確実に勝利する」と述べ、最大の支援国アメリカなどとの連携を強化し、領土の奪還を進めたいと強調しました。

そのうえで、国際社会に対し、ロシアの資産を没収しウクライナの復興資金に充てるよう呼びかけるとともに、来月広島で開かれるG7=主要7か国の首脳会議でもこれについて意見が交わされることに期待を示しました。