アメリカの小売業売上高2か月連続減少 長引くインフレなど影響

アメリカの小売業の売上高が発表され、先月は前の月と比べて1%減少しました。減少は2か月連続で、長引くインフレや利上げによる消費への影響があらわれた形です。

アメリカ商務省が14日に発表した先月の小売業の売上高は、6916億ドル、日本円で91兆9000億円余りでした。2月と比べると1%減少し、2か月連続で前の月を下回りました。長引くインフレや利上げによる消費への影響があらわれた形です。

内訳は「ガソリンスタンド」がガソリン価格の低下をうけて5.5%、「デパート」が2.5%、「電子機器・家電製品」が2.1%、「自動車・自動車部品」が1.6%それぞれ減少しました。一方、「インターネット通販」が1.9%増加しました。

中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、アメリカで銀行の破綻が相次いだ中でも先月の会合で、0.25%の利上げを決めインフレをおさえこむ姿勢を示しています。

個人消費や物価の動向を踏まえ、来月の会合でどういった政策判断を示すかが焦点となっています。