積水化学工業の共同住宅6棟 延焼防止用の壁に不備見つかる

積水化学工業が建設した6棟の共同住宅で、建築基準法で天井裏への設置が義務づけられている延焼防止用の壁に不備が見つかったことがわかりました。会社は改修を進めるとともに全国におよそ140棟ある同じタイプの住宅についても調査することにしています。

不備が見つかったのは、積水化学工業が大阪と千葉、静岡、兵庫の4府県に建設した木造の共同住宅あわせて6棟です。

国土交通省や会社によりますと、延焼防止や遮音のための「界壁」と呼ばれる壁に必要な石こうボードがなかったり不足したりする不備が見つかりました。

会社は不備の改修を進めていて、改修作業に伴い必要に応じて住人の一時的な退去の対応も検討するとしています。

同じタイプの共同住宅は1987年から2000年までに建設・販売され、不備が見つかった6棟のほか、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、山梨を含む13都府県にあわせて141棟あるということで、同じタイプの住宅についても調査することにしています。

また、国土交通省は会社に対し、原因究明を行い再発防止策を報告するよう求めました。

積水化学工業は「お客様はもとより、関係者様にご迷惑とご心配をおかけし深くお詫び申し上げます。今回の事象を厳粛に受け止め、迅速な是正を実施するとともに、全社を挙げて再発防止に努めてまいります」とコメントしています。