マイナンバー利用範囲拡大へ 法案が衆議院で審議入り

マイナンバーカードと健康保険証の一体化や、マイナンバーの利用範囲を拡大するための法案が衆議院で審議入りし、河野デジタル大臣は、早期の成立に理解を求めました。

14日の衆議院本会議では、河野デジタル大臣による趣旨説明と質疑が行われました。

法案には、
▽健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化したり
▽社会保障と税、災害対策の3分野に限定されていたマイナンバーの利用範囲を拡大したりすること
が盛り込まれています。

河野デジタル大臣は「マイナカードと健康保険証の一体化にはさまざまなメリットがあり、2024年秋の健康保険証の廃止を目指していく」と述べました。

そのうえで「カードの紛失や盗難によって個人情報が流出するものでなく、十分なセキュリティー対策に取り組んでいるので、わかりやすい周知、広報を行うことにより、国民の懸念を払拭(ふっしょく)したい」と述べ、早期の成立に理解を求めました。

政府は現在の健康保険証も廃止後、最長1年間は有効にする経過措置を設けることにしていて、今の国会での法案の成立を目指しています。