米タイム誌「影響力ある100人」 岸田首相とゲーム開発者宮崎氏

アメリカの雑誌「タイム」は、ことしの「世界で最も影響力のある100人」を発表し、日本からは岸田総理大臣とゲーム開発者の宮崎英高氏が選ばれました。

タイム誌は毎年「世界で最も影響力のある100人」を選定していて、13日、ことしの100人を発表しました。

このうち、岸田総理大臣は「リーダー」の部門で選ばれ、その理由について「日本がロシアや中国、北朝鮮の脅威に直面する中で、日本外交の革命的変化に着手した」と説明しています。
そして、具体例として冷え込んでいた日韓関係を改善させたことや、防衛費の増額、アメリカとの安全保障強化を挙げました。

また「革新者」の部門で選出されたゲーム開発者の宮崎英高氏については、ゲームソフト「エルデンリング」が大ヒットしたことを紹介し「妥協のないゲームづくりでプレーヤーに達成感を与えている」と評価しました。

このほか、100人の中には
▽アメリカの人気アーティスト、ドージャ・キャット氏
▽ウクライナのゼレンスキー大統領の妻、オレーナ氏
▽対話式AI「ChatGPT」を開発したアメリカのベンチャー企業「オープンAI」のサム・アルトマンCEOが入りました。

また、欧米で使用禁止の動きが広がっている中国企業が運営する動画投稿アプリ「TikTok」のチュウCEOも選ばれました。

松野官房長官「日本外交に大改革もたらしたことを記載と承知」

松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「選出理由として、岸田総理大臣が日韓関係の改善や防衛力強化、それに日米同盟の強化など、日本外交に大改革をもたらしたことを記載していると承知している。ロシアによるウクライナ侵略に直面し、国際社会が歴史的な転換期にある中、G7議長国などとして、世界の平和と繁栄を守り抜くための取り組みを主導していきたい」と述べました。