ウクライナ 去年のGDP伸び率はマイナス29.1% 侵攻で打撃

ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナの去年のGDP=国内総生産の伸び率は、前の年と比べてマイナス29.1%となり、ロシアによる攻撃で基幹産業などに大きな影響が出ています。

ウクライナの統計当局は12日、去年のGDP=国内総生産の伸び率が前の年と比べてマイナス29.1%になったと発表しました。

ロシアによる軍事侵攻が始まった当初に予想されていたよりも減少幅は小さくなりましたが
▽農業や漁業などはマイナス28.4%
▽電気やガスなどのエネルギー産業はマイナス32.5%
▽製造業はマイナス43.1%
▽建設業はマイナス67.6%となるなど、各分野に大きな影響が出ています。

ウクライナの経済省は先月、各国などからの支援で復旧作業が可能になっていると強調する一方、消費は落ち込み、投資活動も減っていると指摘していて、国土が戦場となっているウクライナで経済の落ち込みが改めて浮き彫りとなった形です。