“服のにおい頼りに捜索” 70代男性発見 警察犬に表彰状 広島

今月、広島市内で行方が分からなくなった70代の男性を発見した広島県警察本部の警察犬に表彰状が贈られました。

表彰されたのは、広島県警の警察犬で7歳のオスのジャーマンシェパード「カリフ・オブ・スマート・チャイルド」号と、訓練をしている鑑識課の坂井邦治 巡査部長です。

広島西警察署の野田幸宏 署長が「ワンダフルな活躍でした」と読み上げ、表彰状とカリフ号の好物のビーフジャーキーを贈呈しました。

カリフ号は今月4日、広島市西区で行方が分からなくなっていた70代の男性を服などのにおいを頼りに捜索し、およそ30分で発見しました。

警察によりますと、男性が見つかった場所は近くに交通量の多い道路や放水路があり、発見が遅れれば、命に重大な危険が及ぶおそれもあったということです。

坂井巡査部長は「行方不明者を見つけた時は早く家族のもとにかえしてあげたいという一心でした。カリフが必死にやってくれて感謝しています」と話していました。
カリフ号は「ビーフジャーキーをもらってうれしいか」という記者の問いに対し、反応はありませんでしたが、いつもより多い量のビーフジャーキーをおいしそうに食べていました。