モデルナ 変異ウイルス対応ワクチン“柔軟に製造 日本へ提供”

ことし秋以降の新型コロナウイルスワクチンの供給について、アメリカの製薬会社「モデルナ」の幹部は、流行している変異ウイルスに対応したワクチンを柔軟に製造し、日本政府に提供できるという考えを示しました。

ワクチンの供給体制について日本政府と協議するため来日しているモデルナのCMO=最高医療責任者、ポール・バートン博士は、12日、NHKのインタビューに応じました。

この中でバートンCMOは、「いまは『XBB』系統の変異ウイルスが拡大していて、今後、新たな流行の波がやってくると考えられる。50歳以上になると重症化リスクは高まり、若い人でも後遺症のリスクがある。みずからを守るためにワクチンの接種を考えてほしい」と述べました。

そして、ことしの秋以降の新型コロナワクチンの供給体制について「新型コロナウイルスは変異し続けていて、日本で別の変異ウイルスが拡大する可能性ある。日本政府が新たな変異ウイルスに対応した専用のワクチンを必要とした場合、われわれはそれを提供することができる」と述べ、日本政府に対し、流行している変異ウイルスに応じて柔軟にワクチンを製造できると伝えたと説明しました。

また、バートンCMOは、2025年までに新型コロナウイルスと季節性インフルエンザなど複数の感染症に対応する混合ワクチンの開発を目指す考えも明らかにしました。