
鳥インフルエンザ「H3N8型」に感染した中国の56歳女性が死亡
WHO=世界保健機関は中国南部の広東省に住む56歳の女性が鳥インフルエンザの「H3N8型」に感染し、先月死亡したと11日発表しました。
この型の鳥インフルエンザのヒトへの感染は、去年、中国の内陸部などで初めて確認されましたが、感染者の死亡が確認されたのは初めてです。
広東省の保健当局の発表によりますと、死亡した女性には多発性骨髄腫などの基礎疾患があったということです。
女性は発症前に家きん類に触れたことがあったということで、保健当局はできるだけ接触を避けるよう呼びかけています。
一方で、WHOはH3N8型について「このウイルスはヒトからヒトへ容易に感染する能力を持っていないため、感染が広がるリスクは低いと考えられる」と説明しています。