米国防長官 “機密文書 どこから流出か特定まで徹底的に調査”

ロシアによるウクライナ侵攻などをめぐるアメリカ政府の機密文書が流出したとされる問題で、アメリカのオースティン国防長官は、事態を深刻に受け止めどこから流出したのか特定するまで徹底的に調査を続ける考えを示しました。

この問題はロシアによるウクライナ侵攻などをめぐるアメリカ政府の機密文書とされる画像がSNS上で拡散しているもので、アメリカ国防総省は機密性の高い資料が含まれている可能性があるとして調査を進めています。

アメリカのオースティン国防長官は11日の記者会見で、今回の事態について初めて報告を受けたのは今月6日で、その後、連日、幹部を集めて対応策を検討していると説明しました。

そのうえで「われわれはこの問題を非常に深刻に受け止めており、出どころやその規模を突き止めるまで徹底した調査を続ける」と述べどこから流出したのか特定するまで調査すると強調しました。

また、会見ではブリンケン国務長官もこの問題について発言し「この数日間、同盟国や友好国と連絡をとり、情報の保護や安全保障上の協力関係へのアメリカの責務を再確認した」と述べました。

アメリカのメディアはSNS上で拡散している文書にはウクライナ侵攻をめぐる軍事情報に加えてアメリカが同盟国や友好国に対して諜報活動を行っていることを示唆する内容も含まれていると伝えていて、波紋が広がっています。