絶滅危惧種指定の植物「引き抜かれる被害」横浜市立金沢動物園

今月上旬、横浜市の動物園で絶滅危惧種に指定されている植物が引き抜かれているのが見つかり、園が警察に相談していることが分かりました。

横浜市金沢区にある横浜市立金沢動物園は9日、ホームページに「残念なお知らせです」というタイトルとともに、「今月4日の朝、絶滅危惧種である植物の保護地がひどく荒らされ、ほぼ全て引き抜かれる事例が発生しました」と投稿しました。

ホームページによりますと、盗まれたのか、いたずらなのかははっきりしていませんが、今月3日の開園時間に、何者かが踏み荒らしたり、引き抜いたりしたとみられるということです。

この植物は数十年前、市内の造成予定地に生育していたものを保護のために移植し、長年、管理を続けてここ数年は増殖にも取り組んでいたものだということで、園は同様の被害を防ぐためだとして植物の名前の公表は控えています。

園は、ホームページ上で「今年は例年の数倍の蕾(つぼみ)をつけました。そんな矢先の出来事で非常に残念でなりません」とコメントしています。

金沢動物園では、被害について警察に相談するとともに、希少植物を別の場所に移すことなどを検討しています。