漫画「ネタバレサイト」 会社役員に罰金50万円の略式命令

漫画のいわゆる「ネタバレサイト」を開設し、大手出版社のアプリで掲載されている漫画のセリフなどを、無断でインターネットで閲覧できるようにしたとして書類送検された会社役員に、金沢簡易裁判所が罰金50万円の略式命令を出しました。

略式命令を受けたのは、漫画の「ネタバレサイト」を運営していた東京 渋谷区の会社を経営する金沢市の45歳の会社役員です。

去年2月、大手出版社「小学館」のアプリで掲載されている漫画「ケンガンオメガ」の2話分のほぼすべてのセリフやストーリーを説明した文章などを無断でインターネットで閲覧できるようにしたとして、著作権法違反の疑いで福岡県警察本部から書類送検されていました。

事件は、その後、金沢の検察庁に移され、会社役員は略式起訴されていましたが、金沢簡易裁判所は、11日までに会社役員に対し罰金50万円の略式命令を出しました。

小学館マンガワン編集部「類似サイトへの抑止力に期待」

被害に遭った作品を連載する小学館のマンガワン編集部は「漫画そのものを投稿する海賊版サイトだけでなく、ほぼすべての内容の文字抜き出しを行う『ネタバレサイト』についても違法であることが明確になり、類似サイトへの抑止力になることを期待したい。刑事、民事両面からの法的手続きをはじめ、今後も断固たる対応を続けていきたい」としています。