米政府の機密文書流出問題 韓国 “公開文書の多くが偽造”見解

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐるアメリカ政府の機密文書が流出したとされる問題で、政府高官の会話内容が流出したと報道されている同盟国・韓国は公開された文書の多くが偽造されたものだという見解を示しました。

アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは先週、バイデン政権の複数の高官の話として、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐるアメリカ政府の機密文書が流出し、SNS上で拡散していると伝えました。

文書の中には、同盟国・韓国の大統領府高官らがアメリカ側からウクライナへの砲弾の提供を要請されることを懸念する内容の会話を傍受したとするものも含まれていました。

これについて、韓国大統領府は11日、米韓の国防相による電話会談の結果として「該当する文書のかなりの数が偽造されたものだという見解でアメリカと一致した」と明らかにしました。

そのうえで「韓米同盟を通じて両国の信頼と協力の関係をより強化していく」としています。

これに先立ち、韓国大統領府・国家安保室のキム・テヒョ(金泰孝)第1次長は、11日からアメリカを訪問するのを前に記者団に対して「アメリカがみずから調査する問題だ」などと述べ、この問題については協議しない考えを示しました。