ロシア 空爆などでバフムトの建物など徹底的に破壊する作戦に

ウクライナ東部の激戦地バフムトをめぐってウクライナ軍は、ロシアが空爆や砲撃で建物などを徹底的に破壊する作戦に切り替え、厳しい状況になっているという認識を示しました。そのうえで「防衛は続く」として徹底抗戦の構えを崩していません。

ウクライナ東部ドネツク州のウクライナ側の拠点、バフムトでは激しい戦闘が長期にわたって続いています。

こうした中、ドネツク州の親ロシア派の代表プシリン氏は10日、国営のロシアテレビを通じて、ロシア側がバフムトの75%を掌握したと主張しました。

これに対し、バフムトの前線を視察したウクライナ陸軍のシルスキー司令官は10日、ロシアが戦術を切り替えて、空爆や砲撃で建物などを徹底的に破壊する作戦に出ていると、SNSで明らかにしました。

ロシア軍は、特殊部隊や空てい部隊も投入し、厳しい状況になっているという認識を示しています。

そのうえで、「防衛は続く」として徹底抗戦の構えを崩していません。

ベラルーシの大統領 ロシアに安全の保証求める

こうした中、ロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領は10日、ロシアのショイグ国防相を首都ミンスクに迎えました。

この中でルカシェンコ大統領は、先の首脳会談でプーチン大統領と議論した安全保障の問題について触れ、「会談ではベラルーシが侵略された場合、ロシアはベラルーシを自国の領土のように守るというような話があった」と述べ、ロシアによる安全の保証を求めました。