統一地方選挙【詳細】維新 大阪ダブル選制し 道府県議選も倍増

統一地方選挙の前半戦は9日に投票が行われ、大阪維新の会は、大阪で知事と市長のダブル選挙を制したほか、奈良県知事選挙では、大阪以外で初めて維新公認の知事が誕生しました。さらに、初めて大阪府議会と市議会の両方で過半数を獲得したほか、41の道府県議会議員選挙で選挙前の倍以上となる124議席を獲得しました。

各地の選挙結果や各党の反応など、タイムライン形式で詳しくお伝えします。

《選挙 経過》

共産 道府県議選 選挙前から24議席減 5県議会で議席失う

共産党は、今回の道府県議会議員選挙で、あわせて75議席と、選挙前から24議席減らしました。これまで全国の都道府県議会で唯一、議席を持っていなかった愛知で議席を獲得した一方、新潟、福井、静岡、福岡、熊本の5つの県議会では、議席を失いました。

維新 道府県議選で議席 倍以上に

日本維新の会と大阪維新の会は、41道府県議会議員選挙のうち、18の道府県であわせて124議席を獲得し、選挙前の59議席から倍以上に増やしました。

このうち大阪府議会では、選挙前から9議席増やし、55議席を獲得して、過半数を維持しました。また兵庫県でも、21議席と選挙前の4議席から大きく伸ばしました。さらに、関西以外で、選挙前に議席があったのは、千葉県と愛媛県だけでしたが、今回、神奈川県議会で6議席を獲得したほか、北海道や福岡県などの議会で党として初めて議席を獲得しました

道府県議選 女性の当選者 計316人で過去最多に

今回行われた道府県議会議員選挙で当選した女性は、あわせて316人と、前回・4年前の選挙の237人を超えて、過去最多となりました。全体に占める割合も、14%と、これまでで最も高くなっています。

自民 道府県議選 議席減も大阪府以外で第1党に

自民党は、41の道府県議会議員選挙であわせて1153議席と、選挙前から86議席減らしました。一方で、大阪府議会を除く40の議会で第1党となり、このうち24の議会では、過半数の議席を占めました。

立民 道府県議選で計185議席 選挙前から7議席増

立憲民主党は、今回の道府県議会議員選挙で、あわせて185議席を獲得し、選挙前から7議席増やしました。一方で、山口では、議席を獲得できませんでした。

参政 道府県議選で4議席獲得

参政党は、投票が行われた41の道府県議会議員選挙のうち青森と石川、福井、熊本であわせて4議席を獲得しました。

れいわ 道府県議選で議席獲得ならず

れいわ新選組は、埼玉と静岡の道府県議会議員選挙にあわせて2人を擁立しましたが、議席を獲得することはできませんでした。

社民 道府県議選で6議席から3議席に

社民党は、今回の道府県議会議員選挙で、あわせて3議席と選挙前から3議席減らしました。

維新 大阪府議会と大阪市議会で過半数確実に 両方は初

大阪維新の会は、大阪府議会議員選挙と大阪市議会議員選挙で目標としていた過半数の議席を確保することが確実になりました。両方の議会で過半数となるのは初めてです。

国民 41の道府県議選で選挙前と同数の議席獲得

国民民主党は41の道府県議会議員選挙で、選挙前と同じ31議席を獲得しました。

道府県議選 最年少当選者は25歳 福岡と三重で

今回行われた41の道府県議会議員選挙の当選者のうち、最年少は25歳で、福岡県議会議員選挙で当選した日本維新の会の新人 新開嵩将氏と三重県議会議員選挙で当選した共産党の新人 吉田紋華氏の2人です。

9道府県知事選のうち5つの選挙で前回下回る

NHKのまとめによりますと、9つの道府県の知事選挙の投票率は、▼保守分裂となった奈良や徳島のほか、神奈川と大分のあわせて4つで前回4年前を上回りました。一方で、▼5つの選挙では前回を下回り、このうち、北海道が51.70%、鳥取が48.85%と過去最低となりました。

道府県議選 最年長当選者は84歳の福村章氏(石川県議選)

今回行われた41の道府県議会議員選挙の当選者のうち、最高齢は石川県議会議員選挙で当選した自民党現職の福村章氏で84歳です。福村氏は12回目の当選です。

1:00すぎ 立民 41道府県議選で選挙前上回ること確実に

立憲民主党は、今回、投票が行われた41の道府県議会議員選挙で、これまでにあわせて180人が当選、または当選することが確実になり、選挙前の178議席を上回ることが確実となりました。

1:00前 維新 大阪府議会(定員79)過半数維持確実に

大阪府議会議員選挙で、大阪維新の会は、選挙前に続いて過半数を維持することが確実となりました。

長野県議選 “覆面レスラー”が初当選 議会にもマスク姿で

長野県議会議員選挙の長野市・上水内郡選挙区で、無所属のグレート無茶氏(51)が初めての当選を果たしました。グレート無茶氏は長野市議会議員を1期目の途中で辞職して無所属で立候補しました。選挙戦では、子育てや教育施策に力を入れるとともに、県議会の古い体質に緊張感をもたらしたいと訴え、プロレス団体の代表として活動してきた知名度を生かし支持を広げました。組織に縛られたくないとして当面は無所属で活動する考えで、議会にはトレードマークのマスク姿で臨むとしています。

自民 41道府県議会議員選挙での過半数確保確実に

今回選挙が行われた41の道府県議会議員選挙で、自民党は、これまでに1132人が当選または当選が確実になり、定員2260の過半数を確保することが確実になりました。

鹿児島県議選 28年ぶりの肝属郡選挙区は自民現職

28年ぶりの選挙戦となった鹿児島県議会議員選挙の肝属郡選挙区は自民党の現職、鶴田志郎氏が7回目の当選です。鶴田氏は平成11年の県議選から6回連続の無投票当選でしたが今回初めての選挙戦だったということです。

社民 福島党首が記者会見

社民党の福島党首は、記者会見で「地方議員の選挙で当選が出ていることはうれしいが、当選に届かなかった候補者もいるのは残念だ。2週間後の市区町村議会議員の選挙では、党の候補者が全員当選となるように頑張っていきたい。軍拡や大増税の動きがあり、国民の生活が厳しい中で、自民党が手堅く当選していることは残念だ」と述べました。

公明 愛知県議選で1人落選 目標の「全員当選」ならず

公明党は、今回投票が行われた41の道府県議会議員選挙と17の政令指定都市の市議会議員選挙にあわせて342人を擁立し、全員当選を目指してきましたが、これまでに愛知県議会議員選挙で1人が落選し、全員の当選はなりませんでした。

23:50ごろ 女性の当選当確最多確実に 41道府県議会議員選

今回、投票が行われた41道府県議会議員選挙で、これまでに238人の女性が当選、または当選することが確実となり、前回・4年前の選挙の237人を超えて、過去最多となることが確実になりました。

国民 榛葉幹事長がコメント

「開票作業中のところも多くあり、結果を注視していきたいが、今回の選挙で、党の地方組織の基盤を一定程度、整えることができた。公認候補を擁立する衆議院千葉5区の補欠選挙や統一地方選挙の後半戦も、緩むことなく党の理念と政策を訴えていきたい」というコメントを発表しました。

栃木県議選 板橋一好氏(82)が14回目の当選

栃木県議会議員選挙の小山市・野木町選挙区で旧統一教会の関連団体で役員を務めていた自民党の現職、板橋一好氏(82)が14回目の当選を果たしました。14回の当選は、これまでの都道府県議会議員選挙の最多当選回数に並びました。板橋一好氏は現在、自民党栃木県連の副会長を務めています。小山市議会議員を経て昭和46年の栃木県議会議員選挙から13回連続で当選し、都道府県議会議員の戦後最多当選に並ぶ14回目の当選を目指して立候補しました。旧統一教会との関係をめぐっては、関連団体の「世界平和連合栃木県連合会」の議長を7年ほど務め、自民党が旧統一教会との関係を一切持たないとする方針を決めた後も「議長職をやめない」などと発言し、党の県連から注意を受けて去年、関連団体の議長を辞任しました。選挙戦では党の方針に沿って「関係を断つ」として選挙運動を進め、長年の支持基盤を中心に選挙区内の市議会議員や町議会議員の協力も得ながら徹底した組織戦を展開しました。

岐阜県議選 猫田孝氏(83)が14回目の当選

岐阜県議会議員選挙の大垣市選挙区で、自民党の現職で公明党が推薦した猫田孝氏(83)が14回目の当選を果たしました。猫田氏は83歳。昭和49年に初当選したあと、およそ半世紀にわたって県議会議員を務め、県議会議長や自民党岐阜県連の三役を歴任するなど岐阜県の政界の実力者として知られています。選挙戦では治水事業や教育、福祉の充実などを訴え、14回目の当選を果たしました。

「14回目の当選」は都道府県議選挙の過去最多に並ぶ

今回行われた41道府県議会議員選挙で当選回数が最も多かったのは、いずれも自民党の現職で岐阜県議会議員選挙で当選した猫田孝氏(83)と、栃木県議会議員選挙で当選した板橋一好氏(82)の14回で、14回の当選は、これまでの都道府県議会議員選挙の最多当選回数に並びました。

青森県議選黒石市選挙区 24年ぶり選挙戦は無所属新人

24年ぶりの選挙戦となった青森県議会議員選挙の黒石市選挙区で無所属の新人、大平陽子氏(50)が初めての当選を果たしました。大平氏は黒石市議会議員などをへて今回、県議会議員選挙に初めて立候補し自民党の現職を破って当選を果たしました。

23:20すぎ 維新 41道府県議選で選挙前勢力上回ること確実に

日本維新の会と大阪維新の会は、今回、投票が行われた41道府県議会議員選挙で、これまでにあわせて63人が当選、または当選することが確実になり、選挙前の59議席を上回ることが確実となりました。栃木県や群馬県、それに香川県では、党として初めての議席を獲得しました。

共産 小池書記局長

記者団に対し「自民・公明両党と対決する大義の旗を掲げて戦ったことは今後の地方政治をめぐる戦いにとって大きな財産になった。統一地方選挙の後半戦でも、党の現有議席を絶対に確保して、1つでも多く増やしていくことに全力を注ぎたい」と述べました。一方、大阪と奈良の知事選挙や大阪市長選挙で維新公認の候補が勝利したことについて「議会議員選挙の結果を見守りたいが、全体として維新が与党の一員になっている。自民党政治の最悪の補完勢力だという本質を伝える努力を強めていきたい」と述べました。

岐阜県議選 今井瑠々氏当確 立民離れ自民推薦で立候補

岐阜県議会議員選挙の多治見市選挙区では立憲民主党を離れ、自民党の推薦を受けて、無所属で立候補した今井瑠々氏(27)が初めての当選を確実にしました。今井氏おととしの衆議院選挙の岐阜5区に立憲民主党から全国最年少の候補として立候補しましたが、落選しました。その後、立憲民主党岐阜県連の副代表などを務めていましたが、ことし1月、県議会議員選挙の多治見市選挙区に自民党の推薦を受けて無所属で立候補することを表明しました。こうした行動に対し、衆議院選挙で今井氏を支援した労働組合などからは批判の声が出た上立憲民主党からは除籍処分を受けましたが、選挙戦では、子育てしやすい地域づくりや雇用の促進、大規模災害に備えた防災体制の強化などを訴え、初めての当選を確実にしました。

福岡県議選筑後市選挙区 20年ぶり選挙戦は自民現職

福岡県議会議員選挙で20年ぶりの選挙戦となった筑後市選挙区は、自民党の現職の藏内勇夫さんの10回目の当選が確実になりました。藏内勇夫さんは「大変、大きな高い壁だったが、勝つことができました。県の予算を活用して、物価高で困っている人への支援と、最大の課題の子育て支援を続けたい。服部知事と議会を車の両輪として、県民の幸せ、県政の発展にこれまで以上に万全を期して頑張っていきたい」と述べました。

21:45ごろ 公明 山口代表“維新がどう対応するか注視”

公明党の山口代表は、午後9時45分ごろから開票センターを設置している党本部で記者会見しました。この中で「道府県議会議員選挙などで、着実に当選や当選確実が積み上がっているので、全員当選に近づいていくものと結果を期待したい」と述べました。また今月23日に行われる衆参5つの補欠選挙について「与党が結束して選挙に臨み、推薦を出した与党統一候補を勝たせる姿勢で臨んでいきたい」と述べました。一方、次の衆議院選挙の対応をめぐり、日本維新の会の馬場代表が「公明党との関係は一度リセットさせていただく」と述べたことについて「大阪では知事選挙と市長選挙は現状維持だ。これまでどおり、是々非々で臨み、維新の会側がどう対応するか注視したい」と述べました。

維新 馬場代表「公明党との関係は一度リセット」

馬場代表は記者会見の中で「大阪府と大阪市の首長と、議会の過半数を預かることになれば『大阪都構想』に代わる次の大きなテーマを考えていく必要がある。それを見つけるまでに、ほかの政党に何かお願いすることはない」と述べました。その上で、公明党の衆議院の現職議員がいる大阪と兵庫のあわせて6つの小選挙区にこれまで候補者の擁立を見送ってきたことについて「公明党との関係は一度リセットさせていただく」と述べ、次の衆議院選挙では候補者を擁立する可能性に改めて言及しました。

また、後半戦も含めた統一地方選挙で、首長や地方議員を、非改選も含め600人以上にする目標について「選挙は水物であり、有頂天になっていると何が待っているかわからない。後半戦に向けて、かぶとの緒を締めて頑張っていきたい」と述べました。

各道府県知事選 投票率まとめ

▼北海道知事選=“与野党対決の構図”
期日前含推計投票率50.73%(前回比-7.55P)
▼神奈川県知事選(19:30現在)
期日前含投票率38.58%(前回同時刻比+0.11P)
▼福井県知事選 
期日前含推計投票率50.99%(前回比-6.51P)
▼大阪府知事選(19:00現在)
投票率30.62%(前回比-3.57P)
※期日前投票96万4961人=有権者の約13%分
▼奈良県知事選=“保守分裂”
期日前含推計投票率53.44%(前回比+4.95P)
▼鳥取県知事選 
確定投票率48.85%(前回比-4.24P)
▼島根県知事選(19:30現在)
期日前含推計投票率51.95%(前回比-9.90P)
▼徳島県知事選=“保守分裂”
確定投票率54.60%(前回比+6.26P)
▼大分県知事選
期日前含推計投票率53.49%(前回比+5.45P)

21:00 立民 大串選対委員長が党本部入り

立憲民主党の大串選挙対策委員長は、午後9時すぎに党本部に入りました。大串氏は取材に対し「まだ開票作業中で、道府県議会議員選挙や政令指定都市の市議会議員選挙の結果がこれから入ってくるので、全体を確認していきたい」と述べました。その後記者団に対し、全国で唯一、与野党の全面対決となった北海道知事選挙の敗北について「北海道は党にとって大変重要な地域で、何としても勝ち抜かなければならなかったが、力及ばず、非常に残念だ」と述べました。その上で、今回の統一地方選挙について「候補者の擁立もしっかりできたし、全国でしっかり戦っており、逆風を受けての戦いだとは思っていない。今の岸田政権に対する非常に厳しい声はたくさんあり、『何とかしてほしい』という声を受け止めて、自信を持って戦っている」と述べました。

21:00前 高市氏(自民奈良県連会長)SNSに投稿

自民党奈良県連の会長を務める高市経済安全保障担当大臣は、午後9時前、奈良県知事選挙についてツイッターに投稿しました。この中で、高市氏は、自民党県連が推薦した平木省氏の落選が確実になったことを受けて「平木省さんは、厳しい情勢が伝えられる中でも、最後まで明るく、正々堂々と立派に闘い抜かれた」などとしています。

20:30すぎ 大阪市長選で当確 横山英幸氏(新)

横山氏は「初めての大型選挙でわからないことが多かったが、周りのメンバーや大阪市民に支えていただいた。大阪成長戦略と財政改革の必要性、それをもとにした教育無償化を訴えてきて、多くのみなさんからご支援いただき、大変ありがたく思っています」と述べました。その上で「松井市長がご勇退のあとの難しい舵取りになることを覚悟しておりますが、全力で市政運営にあたっていきたい」と述べました。

20:30すぎ 自民 森山選対委員長

「与野党対決型だった北海道や大分の知事選挙で圧勝したことは大きな意義を持つ。自民党が堂々と政策を訴えて、国民に評価してもらった結果だ。この戦いを統一地方選挙の後半戦や5つの国政の補欠選挙につなげたい」と述べました。一方、森山氏は、奈良県知事選挙について「保守分裂となり、何とかいい調整ができないかと微力を尽くしたが、結果としてそれがなされなかった。奈良県民の厳粛な選択なので真摯に受け止め、県連と党本部がしっかり協議を続けないといけない」と述べました。

20:20ごろ 奈良県知事選で当確 山下氏(新)

「『何としても奈良県の政治を変えてほしい』という声が本当に多かったと思う。山下知事になって本当に奈良県がすばらしい県になったと後世の人から評価されるよう全身全霊を尽くして知事として私の生涯を全うしたい」と述べました。

奈良県知事選 5回目の当選ならず荒井氏(現)

現職の荒井正吾氏は「大変残念な結果となったが、この度の戦いは当初から大変厳しい戦いだった。奈良の未来をかけた戦いだったと思うが 新しい県政が豊かな奈良の未来を築いていただけるように祈るばかりだ」と述べました。

20:10すぎ 徳島県知事選で当確 後藤田氏(新)

後藤田氏は「皆さんの徳島への思いの受け皿となれたこと、そして新時代の扉を皆様方と一緒に開くことができたことを改めてお礼申し上げます。しっかりと合理的に県民の税金なんだという当たり前の県政に戻し、県民目線、県民主役の県政を取り戻したい」と述べました。

徳島県知事選で6選ならず 飯泉氏(現)

6回目の当選はならなかった現職の飯泉嘉門氏は「多選批判、そして現状を変えるという非常に分かりやすいワンイシューに対し、これまでの実績や、今後の方向性をしっかり浸透させていこうと県下すみずみまで足を運んだが、浸透が足りなかった。力不足だった。結果を重く受け止める」と話しました。その上で「残っている任期をしっかり務めさせていただき、新たな知事に移していきたい」と話しました。

20:05ごろ 神奈川県知事選で当確 黒岩氏(現)

「私のプライベートなことで皆さんに不愉快・不快な思いをさせた。ゼロではなくてマイナスからスタートするという強い気持ちで政策実現のために全力で取り組みたい。デジタル革命が本格化するがその流れをいち早くキャッチしながらデジタル時代の新しい神奈川モデルを次々と発信していきたい」と述べました。

20:00すぎ 札幌市長選で当確 秋元氏(現)

「新型コロナウイルスというこれまで経験したことない感染症との戦いで、やっと元の状況に戻りつつある中、物価高やエネルギー価格の高騰など、市民の皆さんの生活は厳しい状況にある。その札幌市の課題を皆さんと一緒に解決していく市政の継続を訴え、理解をいただいたと思う。オール札幌の態勢で行政課題に対応できるよう頑張っていくので、協力をお願いしたい」と述べました。

20:00すぎ 鳥取県知事選で当確 平井氏(現)

「これからの4年間は本当に難しい。県民と一緒に4年間かけて方向性を出し、決断し、行動していく。県民の道具として、初心にかえって県民と地域のために邁進することを誓います」と述べました。

20:00すぎ 静岡市長選で当確 難波喬司氏(新)

難波氏は「やっとこの瞬間を迎えることが出来ました。すべての皆さまに感謝を申し上げ、心の中の熱情に変えて、仕事で恩返しをするしかない。必ずよい市政運営をして、難波喬司を選んでよかったと思っていただける市長にさらに成長をしたいと思っています」と述べました。

20:00すぎ 浜松市長選で当確 中野祐介氏(新)

中野氏は「この勝利はオール浜松の皆さんからいただいた力の結晶だと思っています。これがゴールではなくてスタートだと思っています。多くの市民の思いをしっかり受け止めて、浜松を元気なまちにしていけるよう全力で取り組んでいきます」と述べました。

20:00すぎ 維新 馬場代表が記者会見

馬場氏は奈良県知事選挙で、日本維新の会の新人、山下真氏の当選が確実になり、大阪府以外で初めて維新公認の知事が誕生することについて「大阪でやってきた『身を切る改革』をはじめとする改革が、全国的に広がりつつある。大阪での改革を見てもらった奈良の皆さんから『奈良も大阪のようになればいい』という期待をいただいたと思う」と述べました。

20:00前 自民 森山選対委員長が党本部入り

自民党の森山選挙対策委員長は、午後8時前に党本部に入りました。これに先立ち、森山氏は取材に対し「各地で自民党の候補者は力を尽くしたので、有権者の判断を見守りたい」と述べました。

19:15ごろ 公明 山口代表が党本部入り

公明党の山口代表は、午後7時15分ごろ、開票センターが設置されている党本部に入りました。その際、記者団に対し「それぞれ最後まで頑張り抜いた。よい結果が出ることを期待している」と述べました。党本部には、石井幹事長ら党幹部も入っています。

《当選・当確情報》◆9道府県知事選◇6政令市長選

◆北海道知事選=鈴木直道氏(現・2)

今回行われた知事選挙の中で唯一、与野党が全面的に対決する構図となった北海道知事選挙は、与党などが推薦した現職の鈴木直道氏(42)が野党側が支援した元衆議院議員らを抑えて2回目の当選を確実にしました。鈴木氏は、新型コロナへの対応など4年間の実績を強調し、道政の継続を訴えるとともに、企業の本社機能の移転や先端産業の誘致で新たな人材を呼び込み、北海道経済を成長させると訴えました。そして、推薦を受けた自民党、公明党の支持層を固めたほか、無党派層からも幅広い支持を集めて2回目の当選を確実にしました。

◇札幌市長選=秋元克広氏(現・3)

冬のオリンピック・パラリンピック招致の是非が最大の争点となった札幌市長選挙は、招致推進を掲げ、与野党が相乗りで支援した現職の秋元克広氏(67)が反対を訴えた新人2人を抑え、3回目の当選を確実にしました。選挙戦で、秋元氏は、大会開催が地域経済の活性化につながると訴え、東京大会をめぐる事件を踏まえて運営体制を見直し、大会の透明性を高めるとアピールしました。そして、支援を受けた各党の支持層のほか、無党派層にも支持を広げて3回目の当選を確実にしました。

◆神奈川県知事選挙=黒岩祐治氏(現・4)

現職に新人3人が挑んだ神奈川県知事選挙は、自民党、公明党、国民民主党のそれぞれの県組織が推薦した現職の黒岩祐治氏(68)が4回目の当選を確実にしました。選挙戦で黒岩氏は、新型コロナ対策などの実績を強調するとともに、子育て支援や防災対策にさらに力を入れると訴えました。そして、自民党、公明党などの支持層を固めたほか、無党派層からも支持を集め、4回目の当選を確実にしました。

◇相模原市長選挙=本村賢太郎氏(現・2)

現職に新人4人が挑んだ相模原市長選挙は、現職の本村賢太郎氏(52)が2回目の当選を確実にしました。選挙戦で本村氏は、1期目に取り組んだ行財政改革の実績とともに、リニア中央新幹線の新駅を中心としたまちづくりや、子育て支援に力を入れることなどを訴えました。そして、実質的に本村氏を支援した自民党や立憲民主党などの支持層のほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、2回目の当選を確実にしました。

◆福井県知事選挙=杉本達治氏(現・2)

現職と新人の2人による争いとなった福井県知事選挙は、自民党、立憲民主党、公明党が推薦した現職の杉本達治氏(60)が2回目の当選を確実にしました。選挙戦で、杉本氏は新型コロナウイルスの感染対策や子育て支援の充実など、1期4年の実績を強調するとともに、来年、北陸新幹線が福井県内まで延伸するのをきっかけに、企業誘致や観光振興を図り、地域経済を活性化させるなどと訴えました。そして、推薦を受けた各党の支持層を固めたほか、いわゆる「無党派層」からも幅広く支持を集め、2回目の当選を確実にしました。

◇静岡市長選挙=難波喬司氏(新)

新人3人の争いとなった静岡市長選挙は、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元静岡県副知事の難波喬司氏(66)が初めての当選を確実にしました。選挙戦で難波氏は危機管理体制の強化や、情報公開の徹底による開かれた市政の実現などを訴えました。その結果、自民党をはじめ推薦を受けた各党の支持層を固めるとともに、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。

◇浜松市長選挙=中野祐介氏(新)

新人2人の争いとなった浜松市長選挙は、自民党と公明党が推薦した元総務省課長の中野祐介氏が初めての当選を確実にしました。選挙戦で中野氏は、地域活性化や産業の振興をはかり地方創生を進めていくことや、災害に強い安心・安全なまちづくりに力を入れていくことなどを訴えました。そして推薦を受けた自民党や公明党などの支持層を固めたほか、地元経済界の一部から支援を受けるなどして幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。

◆大阪府知事選挙=吉村洋文氏(現・2)

現職と新人、あわせて6人の争いとなった大阪府知事選挙は、大阪維新の会の現職、吉村洋文氏(47)の2回目の当選が確実になりました。選挙戦で、吉村氏は、新型コロナへの対応などにあたった1期4年の実績を強調するとともに、大阪府と大阪市が一体となって成長戦略を進めていくことや、所得制限のない高校授業料の無償化を実現することなどを訴えました。そして、維新の支持層を固めたほか、自民党や公明党、支持政党を持たない無党派層などからも支持を集め、2回目の当選を確実にしました。

◇大阪市長選挙=横山英幸氏(新)

新人5人の争いとなった大阪市長選挙は、大阪維新の会の元大阪府議会議員、横山英幸氏(41)が初めての当選を確実にしました。横山氏は、政令指定都市の現職の市長で、最も若い市長となります。選挙戦で、横山氏は、維新による市政を継続させ、大阪府と大阪市が一体となって 成長戦略を進めていくことや、0歳から2歳までの保育料無償化や、子どもの塾代の助成で所得制限を撤廃することなどを訴えました。そして、維新の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。横山氏は、政令指定都市の現職の市長で、最も若い市長となります。

◆奈良県知事選挙=山下真氏(新)

現職と新人、あわせて6人の争いとなった奈良県知事選挙は、日本維新の会の新人、山下真氏(54)の初めての当選が確実になりました。大阪府以外で、維新が公認した知事が誕生するのは初めてとなります。選挙戦で山下氏は、民間の発想をとりいれて県政を改革し、予算のむだづかいをなくすとともに所得制限のない高校の授業料の無償化など教育・子育ての支援に取り組むと訴えました。その結果、日本維新の会の支持層のほか、無党派層や立憲民主党の支持層などからも支持を集め、初めての当選を確実にしました。

◆鳥取県知事選挙=平井伸治氏(現・5)

現職と新人の2人の争いとなった鳥取県知事選挙は、自民党県連、立憲民主党、公明党県本部が推薦した現職の平井伸治氏(61)の5回目の当選が確実になりました。選挙戦で平井氏は、コロナ禍や物価高で疲弊した地域経済の立て直しを図るとともに、子育て支援の充実や鳥取県内への移住や定住の促進によって人口減少対策に取り組むなどと訴えました。そして、推薦を受けた各党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、5回目の当選を確実にしました。

◆島根県知事選挙=丸山達也氏(現・2)

現職と新人のあわせて3人の争いとなった島根県知事選挙は、自民党、立憲民主党、公明党国民民主党が推薦した現職の丸山達也氏(53)の2回目の当選が確実になりました。選挙戦で丸山氏は、これまでの県政運営で最大の課題に位置づけてきた人口減少対策を加速させるとともに、コロナ禍や物価の高騰で打撃を受けた地域経済の立て直しに取り組むなどと訴えました。そして、推薦を受けた各党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、2回目の当選を確実にしました。

◆徳島県知事選挙=後藤田正純氏(新)

「保守分裂」の構図となり、現職と新人あわせて4人が争った徳島県知事選挙は、元自民党衆議院議員の後藤田正純氏(53)が、6期目を目指した現職や元参議院議員らを破って初めての当選を確実にしました。選挙戦で後藤田氏は5期20年にわたる飯泉県政からの刷新のほか、LCC=格安航空会社の路線の誘致による観光振興などを訴えました。その結果、後藤田氏は自民党の支持層のほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。

◇広島市長選挙=松井一実氏(現・4)

現職と新人のあわせて3人の争いとなった広島市長選挙は自民党県連と公明党県本部が推薦した現職の松井一実氏(70)の4回目の当選が確実になりました。選挙戦で松井氏は広島駅前や市の中心部での再開発など3期12年にわたる市政運営の実績を強調するとともに来月G7広島サミットが開催されることをふまえて引き続き、平和行政を推進していくなどと訴えました。そして推薦を受けた自民党や公明党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め4回目の当選を確実にしました。

◆大分県知事選挙=佐藤樹一郎氏(新)

20年ぶりに新人どうしの争いとなった大分県知事選挙は、自民党と公明党県本部が推薦した元大分市長の佐藤樹一郎氏(65)の初めての当選が確実になりました。選挙戦で佐藤氏は2期8年務めた大分市長としての実績を強調するとともに、現職の知事の後継として子育て支援や企業誘致、それに地方創生の実現などに取り組むと訴えました。そして、推薦を受けた自民・公明両党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも支持を集め、初めての当選を確実にしました。