WBAバンタム級 井上拓真が判定で勝利 新チャンピオンに

WBA=世界ボクシング協会、バンタム級のタイトルマッチが行われ、井上拓真選手が判定の末、ベネズエラの選手に勝って新しいチャンピオンになりました。

27歳の井上選手はバンタム級で史上初の4団体統一を果たした井上尚弥選手の弟で、WBC=世界ボクシング評議会の元暫定チャンピオンです。

WBAでは世界ランキング1位につけていて、8日は2位でベネズエラのリボリオ・ソリス選手と東京の有明アリーナで空位となっている王座をかけて対戦しました。

試合は序盤、井上選手がフットワークよくソリス選手のパンチをかわしながら的確に打ち返す展開となりました。

5ラウンド目には、左目の上を切るアクシデントがありましたが、中盤以降、ソリス選手にロープ際まで押し込まれても決定的なパンチはもらわず、着実にパンチを当てていきました。

そして、12ラウンドを終えて判定の結果、井上選手が3対0で勝ち、WBAの新しいチャンピオンとなりました。

井上選手は「兄が返上したベルトを取ることができてまずはよかった。今はもうほっとしている。初めて試合中にカットしたが勝ちきることができたので今後の自信になった。兄が手放した4団体を統一することを目指して頑張りたい」と話していました。