中国 習主席 フランス マクロン大統領を異例の連日もてなし

中国の習近平国家主席は、フランスのマクロン大統領と、6日の北京に続き、7日も南部の広東省で会談と夕食会を行いました。
習主席が、外国の首脳に同行する形で地方を訪れ、連日もてなすのは異例で、フランスとの関係を重視する姿勢を示しました。

中国の習近平国家主席は7日、南部 広東省の中心都市、広州を訪れ、フランスのマクロン大統領と非公式の会談と夕食会を行いました。

映像からは、ネクタイをはずした両首脳が、リラックスした様子で庭園を散策したり、お茶を楽しみながら会話をしたりする様子が確認できます。

両首脳は、6日も北京で会談と夕食会を行っており、習主席が外国の首脳に同行する形で地方を訪れ、連日もてなすのは異例です。

中国としては、アメリカとの対立が長引く中、マクロン大統領との親密さをアピールすることで、両国関係を重視する姿勢を示し、欧米各国の間にくさびを打ち込む思惑があるとみられます。

一方、中仏両国は7日、一連の会談の成果として共同声明を発表し、毎年首脳会談を行うなど両国の関係強化を盛り込みました。

また、ウクライナ情勢をめぐっては「国際法と国連憲章の目的と原則に基づき、ウクライナの平和を回復するためのあらゆる努力を支持する」としています。